+クリスマスおめでとうございます
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
2011年は3月11日の東日本大震災によって、大きな衝撃を受けた年になってしまいました。
見過ごすことができないものなので、CLC(クリスチャンライフコミュニティ)としても支援デスクを設置し、この黙想の家(日本殉教者修道院)を事務局にして、釜石教会のベースキャンプを中心に支援活動(かまかまプロジェクト)を行っています。
クリスマスにあたって痛烈に思い起こされるのは、ヘロデ大王による幼児虐殺の惨劇です(マタイ2,16-18)。
ベツレヘム周辺に住む罪のない2歳以下の男子が無惨にも皆殺しにされるという恐ろしい出来事です。
この話を読む者の中に大きな疑問がわき上がることがあるでしょう。なぜ罪もない子どもが虐殺されるのを神はゆるしたのかと。
ヘロデ大王を大津波や原発事故に当てはめるならば、全く同じ問いを抱く人もおられるでしょう(先日も、いわき教会で被災した信徒からそのような問いを受けました)。大津波の被害を受けた人びと、原発事故によって避難せざるをえなくなった人びとは、幼子殉教者と同じ立場に立たされているかもしれません。
この大きな問いに対して、皆が納得のいく答えを見いだすことは困難でしょう。
1つだけ私の思いをわかち合うならば、そのような惨事の中にあっても、少なくとも幼子イエスが(実は、洗礼者ヨハネも)、助け出されたことに希望のメッセージが隠されているということです。
どんな困難の中にあっても、神は小さな希望を残しておられる。幼子イエスの誕生とその後の成長は、そのような希望の小さなしるしであったということです。マリアとヨセフは命がけでその小さなしるしを守り育てました。実際のところ、釜石でも福島でも大きな苦難が続くものの、希望に向かう小さなしるしを見いだしました。
この2011年のクリスマスは、幼子イエスという小さな希望をしるしに感謝し、そのしるしを大事に育てていくことによって、苦難を乗り越え、大きな救いの光をもたらす新たな出発点にしたいです。
皆さまがこれからも祈りを深めることによって大きな希望に向かって歩んでいかれることを願っています。
また、支援活動の資金がどうしても不足していますので、支援金も受けつけております。ご協力くださる方があればうれしく思います。
2012年の新たな年に神の祝福がありますように。
祈りのうちに
日本殉教者修道院所長 英 隆一朗s.j.